5月10日
 一面ムラサキカタバミの花畑です。
きれいで可愛らしい花なのですが今では処置に困るほどはびこっています。
小笠原には明治の初めに持ち込まれ当初は観賞用として栽培されていました。
この花畑を見ると観賞用というのもうなずけます。
島の子達は「スッパ草」と呼んで茎を舐めて道草のお供にしています。
5月11日
 近頃の母島は甘い香りに包まれています。ヤシ科のクロツグです。
すっかり梅雨空の母島は雨かと思えば晴れ間が覗いたり、
霧が立ち込めたりと、不安定な天気が続いていますが、
どしゃ降りの雨の後、水蒸気と供にふわっと鼻をくすぐるこの花の香りはなかなか気持ちの良いものです。
5月12日
今日からしばらくの間、観光協会事務局に新しい仲間がやってきましたシロハラミズナギドリです。
頭を怪我してうずくまっている所を保護されました。ここのところ全く晴れようとしない霧のせいで障害物が見えにくい状態のようです。
今日から元気になるまで餌を与えたり、傷口に薬を塗ったりして保護します。しばらくの間よろしくね。
5月13日
 前浜の小岸壁付近にサッパ(イワシに似ている)の群れが入っています。母島の主婦は今夜のおかず釣りに余念がありません。ママカリやコハダと親戚筋のこの魚、小さいながらもおいしいのです。刺身、酢〆、南蛮漬けなど酒の供、ご飯の供にと大活躍。なかでも島のダイダイでしめるのが1番おいしい。  さて、帰りがけにちょっと釣って帰るとしましょうか。
5月14日
 今日はお休みとあって漁船に同乗し釣りを楽しもうと考えた島民からの情報です。母島の南東でマッコウクジラに遭遇したそうです。大きな頭が見えました。
 マッコウクジラは深海性のイカなどを食べる歯鯨で、潜水時間は1時間にもおよび潜水深度は2000mにも達すると言われています。斜め前方に潮を吹くので海上から見分ける目安になります。 

5月15日
 今日は朝からいかにも梅雨らしいお天気。一日中シトシト、雨の母島でした。
しかし雨は、母島に生きる植物達にとって、とても重要な命の水といえます。
人々が家の中に閉じこもっている間に植物達は手足を大きく広げ、
命の水をたくさん吸収していることでしょう。
5月16日
 昨日とは打って変わって気持ちよく太陽が顔をのぞかせています。
そんな陽気に誘われてかオガサワラアオイトトンボも姿を現しました。
さて、このオガサワラアオイトトンボ、小笠原だけに分布するトンボの中でただ1種天然記念物に指定されていないのです。天然記念物指定の為の調査時に確認できず、申請されなっかたという、天然記念物になりそこねたかわいそうなトンボなのです。
*5月22日神奈川県博展の為来島されていた専門家の方に伺った所、オガサワラアオイトトンボは現在その個体数が激減しておりめったにその姿は確認できないそうです。この写真はおそらく良く似たアオモンイトトンボであろう、というお話でした。
お詫びして訂正いたします。
神奈川県博展ではこの良く似た2種のトンボの他、今ではめったに見られなくなった絶滅危惧種等の標本が多数展示されています。
5月17日
 観葉植物で人気のベンジャミンに実は実がなるという事を知っている人はあまりいないでしょう。南に住む人は知っているのですが・・・・
 ベンジャミンも大変大きくなります。これは母島観光協会にあるものですが母島にも大きな木があり、ガジュマルのように木根を伸ばしています。ガジュマルもクワ科イチジク属なので似ていてもおかしくはありませんね。

5月19日
 最近、島では歩いているだけで食欲をかき立てられます。
どこを歩いてもバナナやパッションが目に飛び込んできます。
こんなにも見事に大きな実をたくさん実らせているのです。
 冬には柑橘類、春にはトマトやインゲン、ジャガイモ、そしてこれからパッション、バナナ等フルーツの季節を迎える母島。
食べるのに忙しい、おいしい物のたえない島です。

5月10日〜