11月10日
 白いボンボンのような可愛い花はマメ科のギンネムの花です。明治時代に入ってきたもので繁殖力が旺盛で適応力に優れ今では何処にでも見られます。集落ではギンネムにつく虫を食べるためなのかメジロたちが群がっている姿をよく見かけます。

 真偽の程は分かりませんが、戦争中、食べ物がなくこの種を食べた部隊はほぼ全員はげてしまったとか。
 島のフラダンスメンバーはギンネムの種をレイにしています。黒くて小さく艶があるのが特徴です。一度茹でて針が通るような硬さにしますが、茹でても艶がなくならず、素敵なレイになります。しかし根気がいるようです。
11月11日
 ビーグルのマイケル君5歳です。毎夕5時頃ご主人様と脇浜をお散歩してるそうです。ところで母島に犬が何匹いるか知っていますか?ここ1年、内地に引き上げた3匹を除いて16匹です。人口500人足らずの島にしては多いと思いませんか?野犬はいません。固有種もいません!?脱走をしても島民ほとんどの人が知っているので保護したり、連絡してくれます。いろいろおやつをくれる人もいます。こののんびりとした母島はマイケル君達にとってもすみ良い島なのだそうです。
11月12日
 乳房山のワダンノキです。小笠原固有種で母島列島のみに分布しています。内地は今、菊の花の季節ですが、なんとこのワダンノキもキク科です。大きいものは高さ3〜5mの樹木になると言う不思議な稙物です。こちらも花の咲く時期は10月〜12月、秋のシーズンです。学名はデンドロカカリア クレビディフォリアと言いますがその中のデンドロとはラテン語で「木になる」という意味です。
 デンドロカカリヤと聞いて何か心にひっかるものがあるとしたらそれは阿部公房の小説の題名でしょう。
11月14日
 毎年恒例の父島母島スポーツ交流が12日に父島で行われました。以下が各種目の結果です。 
父島 母島 父島 母島
野球(シニア) × テニス ×
野球(ヤング)
× バドミントン ×
バレーボール(男子) × 卓球 ×
バレーボール(女子) × サッカー ×
ゲートボール ×
 ご覧の通り、父島3勝に対し母島6勝!!見事に母島が優勝旗を持ち帰りました。中でも卓球は十数年ぶりの勝利だそうです。
 13日のははじま丸には、勝利の美酒との名残りを惜しむ?方もちらほら・・・。さぁ、来年は母島開催です。連勝に向けて今晩から猛特訓の開始ですかね。
11月15日
 農家の人がおやつを持ってきてくれました。いい香りのするパイナップル、瓜、金柑です。なんとなく豊かな気分です。
 子供たちの愛唱歌に「フルーツ天国」というのがあります。以前小笠原にいらっしゃった先生が
作られた曲ですが言い得て妙です。その歌の歌詞は「パッションパパイヤスターラップパパスタ、ここは小笠原。フルーツ天国」となっていますが季節によっては「パイナップルメロンアテモヤグアバ」などと何でも出来そうです。金柑はちょっと難しいかもしれませんが・・・・・島に来たらちょっと農協をのぞいて見て下さい。季節の果物があるかもしれません。
11月16日
 船客待合所にすっくと立っているのは、タビビトノキ(旅人の木)です。オオギバショウ(扇芭蕉)と言われるようにバナナの仲間です。葉の重なっている部分に水が溜まるので、喉の乾いた旅人がこの木に辿り着けば喉を潤せると言う訳です。
 生憎、船客待合所には雨が降らず、しかもウオータークーラーがあります。さらにデッキには冷たい飲み物の入った自動販売機まで。
 タビビトノキの水を頼りにするような旅は現代ではなかなか出来ないようです。
11月17日
 ここ母島では夕方の5時になると島のあちらこちらにあるスピーカーから『椰子の実』が流れます。内地で言う『夕焼け小焼け』でしょうか。何とも優雅なメロディーにつられて表に出てみると、これまた何とも優雅な夕焼けです。最近、さっぱりしないお天気が続いていたので何だか久しぶりに眺めたような気がします。真っ赤に染まった空に『椰子の実』のメロディ。陽が短くなった今の時期だけの大自然の演出です。
 因みに『椰子の実』ですが、メロディーだけでなく歌詞も哀愁たっぷりでなかなかグッドです。興味のある方は是非調べてみて下さい。水平線まで遮るものの無い広い海と真っ赤に染まった大空を眺めながら聞く『椰子の実』はかなりお薦めです
11月18日
 母島の中でも最も景観が素晴らしい場所の一つにあげられる南崎。そんな所にも今尚残る戦争の傷跡があります。
 南崎(小富士)海面砲台。国内最南端のふるさと富士山頂から150m程下った所にその壕はぽっかりと口を開けています。暗いトンネルを進むと真っ青な空に向かって朽ちた砲身が横たわっています。今では生い茂る樹木で眼下に瑠璃色の海は見ることが出来ませんが、この砲台が建設された頃には遠くに妹島や姪島、更には姉島も望める最高のロケーションだったはずです。そんな絶景を眺めながら若き兵隊さんたちは何を思っていたのでしょうか?。
11月19日
 沖港にお行儀良く並んでいる車たちは車検の為、検査員を待っているのです。母島では6月に普通車11月に軽自動車の車検が行われます。整備工場の方々は大忙し。今日の入港で内地から検査員の方々が到着されました。
 車だけではありません。住民健診のためお医者さんと検査の方々もこの船で到着し、人間の方は明日、明後日と検査です。
 離島には大きな病院がないので病気は早期発見早期治療が命を救います。毎年遠いところまで健診に来ていただけることは本当にありがたいことです。
 胃カメラを飲む方は今夜は深酒を慎むように。ですね。

11月10日〜