12月1日
 母島の青レモンは島民は勿論島外にも人気がありますがそろそろ季節が終ります。南の島ですので様々な柑橘類が実ります。これは大きな文旦。これからは文旦、オレンジ、三宝柑、タンカンなどが楽しめます。
 島の人が「カブツ」と言っているダイダイが成ると岸壁で釣れたイワシ(サッパ)のダイダイ締めが食卓をにぎわせます。水炊きにも欠かせません。ダイダイポン酢で食べるオナガダイのシャブシャブは最高の島の味覚です。
12月2日
 今日も柑橘類の紹介です。昨日は大きな文旦でしたが今日は小さな金柑です。黄色い実が鈴なりになっています。
 島の子供たちに皮ごと食べる事を教えたら普段パッションやグワバなど果物の種を食べているシマッコ達は「みかんって皮も食べられるのぉ」と懐疑的でした。
 これからの季節、喉に良い金柑が活躍することでしょう。
12月3日
 消防署のない離島では島民で作られている消防団が活躍します。といっても幸いなことに火事はめったにありません。消防団が活躍するのは台風の時、遭難者が出た時です。
 いつ出動しても良いように訓練が行われます。今日は東京から消防庁の方が指導にいらっしゃいました。いざと言う時に放水車やポンプ車の調子が悪かったり扱い方にロスがあったりしないように皆真剣に訓練を受けていました。
 島の安全は島の人々で守られているのです。島民も訪れる人も一緒に気を付けて守っていきましょう。
12月4日
 内地からの移住者が多い小笠原では、生活のいたるところに故郷への想いを垣間見ることが出来ます。
 そんな故郷への想いは島民が大切に育てる植木からも感じることが出来ます。彼岸桜やバラ、キクなどがそうです。写真に写るキクは花弁の直径が20cm近くあるのですが、ここまで大輪のものは母島では極めて珍しいそうです。それだけ想いが込められているのでしょか。
 そう言えば、今では国内有数の桜の名所である角館もその昔、佐竹北家に嫁いだ京の公家の娘が故郷を偲んで植えた枝垂桜の苗木がルーツだとか・・・。
12月5日
 昨日に引き続き今日も郷愁つながりで・・・。
写真を撮る自分の顔が映るほどピカピカに光った柿たちは、神奈川は海老名市から遥々届けられました。海老名市といえばイチゴが有名ですが、こんなに美味しい柿も採れるのですね。
 残念ながら柿の木が存在しない母島では当然のごとく大人気。あっという間に里親?に引き取られていきました。
 先日ご紹介した二戸のリンゴもそうですが、季節ごとに届けられる旬の味、何だか内地に居る時よりも日本の四季を実感しているのは私だけでしょうか・・・。
12月6日
 内地ではこの冬一番の寒波到来で真冬並みの寒さだとか・・・。母島もここ2日ほど荒れた天気が続いています。強い風が吹きつけ、大きなうねりが沖港の中まで届いています。港に停めてある車は海水シャワーを浴び、農協前でちょっと立ち話をすれば、前浜から吹き上げられた砂で頭がジャリジャリになる始末。
 今朝は何となく肌寒さを感じ、トレーナー片手に出勤しました。協会入口にある温度計を見てビックリです。『23℃』こんな気温で寒いなどと言っている島の生活はきっと内地の人には理解し難いのでしょう。因みに、先日お邪魔したお宅では既にコタツが用意されていました。ビバ!南国!?
12月7日
 島で活躍するガイドさんの中には、来島される皆さんのために毎月旬な情報を掲示してくれる方もいらっしゃいます。
 ナニナニ、今月見ごろの花はワダンノキにムニンシュスラン、ムニンアオガンピ、ムニンヤツデ・・・。ムニン、ムニン、ムニンとなにやら子供向け漫画の呪文のような響きですが、実はこの”ムニン”とは、その昔小笠原諸島を表した「無人」の音から来ているもので、”ムニン”が頭につく殆んどの植物は小笠原固有種なのです。母島ではこの他にも”オガサワラ”が頭につく固有種も数多くあります。
 夏の暑い時期には水分を2リットル担ぎ上げても足りないくらいだった乳房山登山。あの、拷問のような重さから開放されるこの時期に、固有種尽くし花尽くしの散策を楽しみに是非お越し下さい。
12月8日
 このモジャモジャしている葉っぱは島ではハゴロモといわれています。タイワンモミジというウコギ科の植物で原産地は太平洋諸島です。どのような経路で島に持ち込まれたのかは分かりませんが、島のお刺身にはツマとして活用されています。
 東南アジアではこの葉の若芽をお刺身を食べる際には一緒に食べるそうです。口に含むと爽やかな芳香があります。てんぷらにしても美味しい葉です。
 お刺身のツマに、島寿司のあしらいに、揚げ物の色取りにと何かと活用できるので家の周りに植えている人が多いのですが、葉もきれいなので庭木としても楽しめます。
 内地では観葉植物として人気があるようです。
12月9日
 シマウツボです。この時期に現れた!?と思わないで下さい。シマウツボの神出鬼没さを話していたのでつい登場させてしまいました。今年は乳房山の東側になる船木山でよく見かけられたそうです。乳房山遊歩道沿いですから観光客の方も見られたのではないでしょうか。
 この鮮やかな黄金色をした稙物が地面からニョキっと生えているとびっくりします。寄生植物で、オガサワラビロウなどの根に発生します。黒っぽい土と黄金色の対比。1度目にして下さい。
 

12月1日〜