1月20日
 今の季節は天気次第で温度計の針が行ったり来たり。昨日は日向にいると半袖でも暑いくらいだったのに、今日はどこに行くにも上着を着たまま。久しぶりに朝から雨模様となりました。
 写真は母島特産の島トマトです。農家の方が「半端もんだから」と言って下さいました。頂いたときにはこれの3倍ほどありましたが、アッという間に嫁入りしていきました。この時期、日々糖度が増していく島トマトは食べる毎に味が濃厚になっていきます。
 そう言えば、内地では野菜のあまりの高さに、奥さんが旦那さんに「野菜は外食でお願いします」と冗談のような話を真剣な顔で話している家庭もあるそうです。
 最後に、写真をよーく見て下さい。ピカピカお肌に光る2つの目。まるで海坊主ならぬトマト坊主に見えてきませんか?
1月21日
 今日は朝から気温がうなぎのぼり、なんとお昼前には27℃まで上がりました。同じ東京都でも内地では6cmもの積雪があり、各交通機関で大幅なダイヤの乱れが出ているとか。まぁ、ここ母島では『ダイヤ』なるものが存在しませんので乱れようがありませんが・・・。何れにしろ千キロという距離がいかに遠いのかをあらためて実感します。
 写真は鮫が崎展望台です。クジラのトップシーズンには、直ぐ目の前を悠然と泳ぐクジラが観られることもあるそうです。船上からならともかく、陸上からクジラを目前で観られるのは世界広しといえどなかなかないと思います。
 因みに写真中央で帯状に白くなっている部分、残念ながらクジラではありません。沖港入口にある浅根に当たって砕ける波しぶきなんです。こちらでも午後になって低気圧の影響が出てきました。
1月22日
 今日はホエールウォッチング・インタープリターの新規講習会がありました。”インタープリター”って何?とお思いの方も多いと思います。簡単に言えばガイドです。但し、自然との共存を最大の目標にしている小笠原では、単に自然の素晴らしさを紹介するだけでなく、自然からの様々なメッセージを分かりやすく伝え、自然との触れ合いを通じて喜びや感動を分かち合うための媒介人として”インタープリター(=通訳者)”という呼び方をしています。 なんだか難しい話になってしまいましたね。
 前置きが長くなってしまいましたが、私が今日お話したかったのは、そんなインタープリターの講習会に3名もの中学生が参加していたことなのです。3時間に及ぶ座学、おまけに資格試験まである講習会に自ら進んで出席する意識の高さに驚かされました。
 こうした若い力に支えられて、今後ますます魅力的な観光プログラム作りに挑戦していきたいですね。
1月23日
 母島観光協会では小笠原に関する本を販売しています。この貝で飾られたボードには販売している書籍の説明が書かれています。
 1番高額なのは小笠原植物図譜、これは稙物好きな人は勿論ガイドたちのバイブルです。小笠原の歴史を写真入で紹介している小笠原写真帳、赴任職員の方が休日を利用して歩き回って作った戦跡の紹介本、山歩きに持って行きやすい稙物紹介本、お手軽な小笠原ハイキングガイドブック、フラの人達が作った料理レシピ本など種類も豊富です。
 雨に降られてしまった日など立ち読みも可能な船客待合所で小笠原関係書でも読みながら静かな時間を過ごすのもお薦めです。
1月24日
 またまたカモメの話で恐縮です。陽だまりに何やら集まり井戸端会議ならぬもやいロープ会議をしています。元旦に美しい姿で現れた白鳥が日々弱ってきて、果たして北に帰れるのだろうかと心配していたのですがカモメたちの話によると今日の昼頃何とか父島まで飛んで行ったそうです。
 カモメの話はまだまだ続きます。なんだか新聞に白鳥さんたちが掲載されたとか言っています。どこから聞いてきたのでしょう。「「ヤシの木と白鳥なんてニュースになるらしいけど、俺達だってはるばる母島までやってきたのに写真を撮るのはいつも観光協会のおばさんだけだぜ。」
 でも君たち種類が違うのに仲良くやっているじゃない。いい感じで写してあげますよ。
1月25日
 今年元旦に華麗な編隊飛行を見せてくれた白鳥ですが、その後、残念なことに一羽の死亡が確認され、もう一羽は行方不明。残された二羽も充分な捕食が出来ずに衰弱していくばかりで、見守る島民は皆心配していました。
 そんな白鳥が昨日突然姿を消しました。「どうしたのだろう。無事、北に向かって飛び立ってくれたならいいのに・・・」と気をもんでいたところ、今朝、父島より朗報が。何と母島に居た個体と思われる二羽が昨日午後に父島で確認されたのです。母島から北に50キロの父島で確認されたということは、確実に北上しているということです。
 父島でも島民の熱烈歓迎を受けた二羽は今朝も元気な姿を披露してくれました。ところが、8時10分の確認を最後に姿を見せなくなってしまったそうです。「北に向けて再び飛び立ったのだろう」とか「また母島に戻ったのでは」など色々な憶測が飛び交いましたが、とにかく無事に元気に居てくれることを願うばかりです。
 どなたか彼らを見かけた方がいらっしゃいましたら、是非、観光協会までご一報下さい。
1月26日
 今、おがさわら丸のドック中です。漁師の皆さん達は釣った魚を出荷できないのでドック中は休暇をとって東京または海外(母島も海の外なので海外?)温泉など思い思いの楽しみ方をしているようです。その間船は陸に上がっています。漁に出かける船が少ないので新鮮なお刺身もあまり食べられません。観光客も殆ど居ず島の人口も少し減っているのでいつも以上に静かな母島です。明後日の船で皆帰ってくるので静かな島でありながらもまた少し賑やかになることでしょう。
1月27日
 巨大イカを漁師の方がさばいていました。人間の足と比較して下さい。大きさが分かりますか?身の長さは約1m。厚みは5cm程あります。身体の割りに足は小さく頭でっかちのイカです。ソデイカと言って暖かな海にいる大型イカです。
 今の季節、島はアオリイカ釣りが盛んでイカ釣りマニアは夕方になるとそわそわしています。そのアオリイカに比べると味は格段に落ちますが料理法によってはなかなかの素材です。
 漁師さんは「餌にするんだよ。これで何十万もする魚を釣るんだ」と言っていましたが何十万が釣れるかどうかは分かりません。イカ、食べた方がいいんじゃないの。
1月28日
 今日は待ちに待ったおが丸入港日。ドック期間中に一度、共勝丸が物資補給をしてくれたものの、生鮮食料品を中心に品不足状態が続いていた島内では、内地から届いた食材を手に入れようと各商店前に長蛇の列が出来ました。
 一方、食材以外も大変なことになっています。桟橋に降ろされたコンテナの中はまるで満員電車のよう。その荷物を農協の力自慢たちが黙々と仕訳しています。仕訳が終ったら全て今晩中に配達です。いったい彼らの夕食は何時になるのでしょう。他人事ながら心配してしまいます。何度経験しても内地から届いた荷物を空ける瞬間はワクワクするものです。そんなワクワクを届けてくれる彼らに感謝を込めて、頑張れぇ〜!!
1月29日
 「内地の極寒は別の国の話」と余裕で構えていた母島ですが、ここ最近はかなり寒いです。日中こそ半袖でいられるものの、日が落ちればご覧の通り。暗くて分かり辛いですが、皆さん耳まですっぽり隠れる毛糸の帽子やフードを被っています。この写真だけを見ると、南国母島のイメージは欠片もありません。
 こんなに寒いと温泉が恋しくなります。いや、天然温泉なんて贅沢は言いません。大きな湯船に温泉の素で充分です。温泉や銭湯に無縁な母島では、時折、無性に手足を思い切り伸ばして首まで浸かりたい衝動に駆られます。 
1月30日
 以前1輪咲きましたとご紹介した緋寒桜が満開になりました。鮮やかなピンクです。南の島の陽射しにはこのくらいの色合いが似合うのでしょうか。内地の奥ゆかしいソメイヨシノの薄ピンクとは違い、青い空に鮮やかに映えています。
 背丈が低いので花の下でのお花見とはいきませんが通りすがりに目にすると何となく心楽しくなってきます。
 TV報道によると沖縄ではこの種類の桜が満開だそうで見事な枝ぶりでした。緋寒桜ではなくカンヒザクラといっていましたがどちらにしても寒い時期に咲く濃いピンク色の花と言うことでしょう。
1月31日
 観光協会には様々な方からお電話を頂きますが外国の方からの時は緊張します。英会話が出来ないなんて暴露しちゃいけないのでしょうが、カウンターにいらっしゃった時は何となく通じるものがあるのですが電話での対応は難しいものです。でも小笠原の母島までいらっしゃる海外の方は少なからず日本語が出来るようで今まではそれなりに通じていました。
 今日はまるで日本語が出来ず立て板に水式で話されるので
スタッフも大弱り。カナダから来ている母島小中学校の先生に助けを求めてしまいました。国際化時代です。これからも起こることでしょう。英会話、必須です。勉強しなくてはと気を引き締めた出来事でした。
1月20日〜