2月20日
 観光協会のある船客待合所は、小学生グループにとって格好の遊び場(溜まり場?)になっており、毎日決まった時間になると集合してきます。
 そんな溜まり場に今日は珍しい2人組みが登場しました。話を聞けば、近々誕生日を迎える友人へのバースディカードを作成中とか。馴れた手つきで長イスを並び替え、大きなカバンから次々に秘密兵器を取り出してステキなカードを作っていきます。
 こんな2人ですが、実はまだ小学1年生。内地では治安の問題から子供同士で外遊びさせるのは不安との声を良く耳にしますが、ここでは事情が違うようです。何たって島中の大人が保護者のようなものですからね。
 しばらくすると「見〜つけた」と登場したお母さんに連れられて2人仲良く帰っていきました。
2月21日
 今日の母島は初夏を思わせるような気温と、101人というこの時期としてはあまり考えられないような来島者の熱気で始まりました。
 はは丸到着直後の観光協会窓口はバーゲン会場のレジコーナーの様相です。島内一周ツアーも一瞬にして満員御礼となり、皆さん宿へのチェックインも二の次で元気良く出発されました。
 それにしても、最近のアッパーミドル世代のバイタリティは凄いですね。2時間の船旅をもろともせず、到着直後に乳房山や南崎に散って行かれます。
 一日中精力的に動かれた方々にも、フッと見上げた空が真っ赤に染まっている瞬間くらいは足を止め、ゆったりとした時間の流れを満喫して頂きたいものです。
2月22日
 今の季節、はは丸での2時間はクジラというエンターテナーの出現でアッという間に過ぎてしまいますが、彼らのいない季節や天候不良の日には退屈な時間になりがちです。そんな退屈な時間を皆さんはどのようにお過ごしですか?
 これは島民でも知らない方が多いのですが、観光協会の脇にあるラックにはありとあらゆるジャンルの本が並べられています。多くの本は島民や過去に母島を訪れた方々から寄贈されたものなのですが、実はこれら全ては持ち出し自由なのです。
 はは丸で読みふけるも良し、睡眠導入材?に使用されるも良し、はたまた島内のお気に入りポイントにお供させるも良しです。是非、ご活用下さい。
 なお、同様のラックが父島側にも設置されています。次に母島に来られる方のためにも、是非、本の返却にはご協力願います。
2月23日
 今年もいよいよ「パッションフルーツ」の文字が紙面上に登場する時期になりました。農協から届いた「販売のご案内」には以下の事項も記載(一部抜粋)されています。
 『小笠原の生産物カレンダー』
1月:ブンタン・トマト 2月:トマト・スターフルーツ・生ウコン 3月:トマト・ジャガイモ・スイートコーン 4月:トマト・パッションフルーツ・スイートコーン 5月:トマト・パッションフルーツ 6月:パッションフルーツ・唐辛子 7月:メロン・スイカ・マンゴー・生ウコン 8月:メロン・スイカ・マンゴー・四角豆 9月:四角豆・オクラ・レモン・スイカ 10月:四角豆・レモン・唐辛子 11月:レモン・メロン・ズッキーニ 12月:トマト・ブンタン・メロン 通年:ナス・きゅうり・ししとう・パパイヤ・バナナ
 パパイヤ・バナナが通年収穫出来る島でじゃがいもですか・・・。何だかとっても不思議な気持ちになります。また、島トマトですが、今の時期は食べる毎に味が濃厚になっていくのが分かります。是非、お試しあれ!
2月24日
『こちらは防災小笠原です。9:25に発生した東南海・南海地震により、津波警報が発令されました。津波の到着予想時刻は10:55です。母島地区の避難所は母島診療所になります。火の始末をして速やかに避難して下さい。』

今日は防災訓練です。子供たちも先生に連れられて避難してきました。参加者には缶入りのパンとお湯を注ぐだけ出来る五目御飯という非常食が配られたので早速食べてみましたが、五目御飯というよりは昆布や椎茸の佃煮が入っているような感じです。お湯を多めに注いで雑炊みたいにした方が美味しいかも・・・?
地震は少ない母島ですが、首都圏のどこに大地震が起きても津波を受ける可能性があります。目の前が海の観光協会は1番に水没してしまうかも・・・。
2月25日
 母島には父島母島あわせた中で1番標高の高い乳房山があります。標高463mですが、海抜8mから登るので高尾山ぐらいの登りがあります。固有植物の宝庫であり、頂上から東側を見る景色も素晴らしいものです。山のてっぺんからホエールウォッチング
やマンタウオッチングが出来るなんてそうそうないでしょう。
 登る前に 観光協会に登録された方には名前と年月日の入った登頂証明書を発行します。それにはある事をしてくるのですがこの写真がヒントです。
 証明書の発行には必ず事前の申込みが必要です。登頂キットには乳房山の地図、パンフレットなども入っています。申込み時にはレアな情報も聞けますよ。
2月26日
 オーロラみたいな虹が出ていたよ。という子供の声で外に出てみたのですが時、すでに遅しでした。
でも西日にあたって小剣、大剣の山々が黄色に光っています。いつにない光景に思わずシャッターを切りました。
 お天気でしたが大変細かい雨が急に降り出し、またあっという間に日が照りだしました。
 こうして暖かい日がやってくるのです。といいたいのですが南の島は急に暑くなるのです。
2月27日
 「ハッハッハッハッハァ〜」ちょっと小柄なジョニーデップが目に見えない魔法のステッキを白い鳩に変身させて、これまたちょっと不気味な笑い声を上げています。
 今日は待ちに待った大道芸人たちが母島に遣って来る日。公演開始時間が近づくと、大勢の方々が会場の大桟橋に集まって来ました。今ではテレビも内地と同様に映る母島ですが、さすがに生の公演を間近に観る機会はそうそうありません。皆さん目の前で繰り広げられる様々なパフォーマンスを食い入るように観賞していました。
 今回の大道芸人派遣は東京都が進めている「島しょ芸術文化復興事業」の一環として企画されたものですが、これからも是非、継続して頂けたらと思います。
 それにしても、サンゴ礁の海をバックに野外公演だなんて、なんて贅沢なシチュエーションなんでしょう・・・。
2月28日
 今日も沢山の方が母島を訪れました。お陰さまで島内一周ツアーも満員御礼が続いています。それなのに今日は一日中不安定な天気が続きました。こんな日はお客様に申し訳ない気持ちになります。せめてもと上映する母島のイメージビデオもお客様の残念な気持ちに拍車をかけるのではと後ろめたい気持ちになります。
 しかし、こんな日だからこそ素敵な経験も出来たりします。雨の合い間を縫って散策に行かれた一組のご夫婦。しかし、その後雨脚は強まりついには雷まで・・・。心配になって迎えに行くと案の定困り果てた様子でトボトボと歩かれていました。そんなお二人でしたが、よく見ると着られているセンスの良いシャツはペアルック。失礼かもしれませんが、それに気付いた瞬間「素敵だぁ」と感じてしまいました。既にお孫さんがいらしてもおかしくないご夫婦のペアルック、私も将来やってみたいと素直に感じた瞬間でした。
 写真は島内一周ツアーの最初に行われる説明の様子です。ガイドの話を黙々と聞いていた方々がツアーから戻ってきた時に見せる笑顔で、こちらまでパッピーな気持ちにさせて頂いています。
2月20日〜