4月20日
 「あれっ?乳房山が消えた?!」
今日は朝から霧が濃く、乳房山ばかりか小剣先もすっぽり白く隠れてしまいました。昼近くになると、観光協会の目の前の海も行く見えないくらいに真っ白になってしまいました。
 小笠原の春は花霞ならぬ本物の霞の時期となります。。今年は例年になく気温の低い日が多かったため、霧が出るのもとても遅れていました。
これからしばらく濃い霧の出る日が続きます。しかし、それが終ると一気に気温が上がり、一足速い夏が母島にはやって来るのです。
4月21日
 これは一体なんでしょう?そうです、単なるシュレッダーゴミです。最近の小洒落た雑貨店ではわざわざ英字新聞をシュレッダーにかけて、ラッピングの緩衝材として使っているところもあるようですが、これは文字通り”タダノゴミ”です。 しかし、そのリサイクル方法は少々変わっています。
 4月9日の「今日の母島」でご紹介したネコフェンスですが、実は先日その付近でノネコが捕獲されました。明らかに特定の獲物を狙う確信犯です。そんなノネコくん、現在は集落内で飼育されていますが、近い将来、内地に搬送される予定です。その時にこの”タダノゴミ”が活躍します。長い船旅を少しでも快適に過ごせるように搬送ゲージの下に敷き詰められる予定なのです。確かにあの弾力感と保温性はかなりの快適空間を提供してくれそうです。タダノゴミ、侮るなかれ。
4月22日
 コシナガワハギの花が船客待合所付近に咲いています。今年は何だか道端の草木も遅いようです。3月頃から可愛い黄色い花をつけ始め6月頃には消えてしまう1年草です。
 コシナガワハギは全国に分布するマメ科の帰化植物です。品川辺りに多く見られたのでシナガワハギという名前の付いた植物がありますが、その小型であることからコシナガワハギというそうです。土に混じって運ばれた種が芽を出したのでしょう。
 このように全国分布の草が今まで以上に見られるようになって来ています。南の島でヨモギ団子も作れてしまう環境は嬉しいのやら心配なのやら複雑な気持ちです。
4月23日
 夕方になって一本の電話が観光協会に入りました。「ニオウシメジ採ったんだけど要る?」。 噂にはよく聞いていましたが、実物とは未だ対面したことのない巨大キノコ、返事は勿論イエスです。程なく綺麗に鉢植えされた観賞用と今日の晩飯用にと洗われた2株が到着しました。
 正直、あれっ?と思うほどこじんまりとした実物に暫し「???」。何たって、書物によれば平均でも1株10〜20kg、更に最大級のものになると100kgを越え、大人4人でも持ち運ぶことが出来ないほどのモンスターです。更に更にここは南国ははじま。どうやら妄想が過ぎたようです。
 しかし、冷静になってよく見返してみると、ハンドボール大のタコの実と張り合うその大きさは十分驚く大きさです。因みに、食用のものは更に大きな株でした。
 さぁ、今晩から始まるキノコ三昧、先ずは何から始めましょうか?お薦めのキノコ料理がございましたら是非ご連絡を!
4月25日
 船客待合所には鉢植えの植木を置いてあります。これは業者から借り受けているものなので時々変わります。今回はテリハハマボウ。島ではイチビとよばれています。またの名をモンテンボク。ハイビスカスなどの木をハワイ語でハウと言うそうです。山のハイビスカスでマウンテンハウ。それが耳から伝わりモンテンボクになったと言われています。
 その名が示すとおりハイビスカスの仲間です。乳房山にはオオタニワタリやクリハランなどを着生させた堂々たる巨木があります。1日花である黄色い花は夕方になるとオレンジ色になり落ちてしまいます。青空を背景に黄色とオレンジ色の花が同時に見られることもあり、その時は絶好のシャッターチャンスです。
4月26日
 母島のダイビングショップ、クラブノア母島の前で保護されたオーストンウミツバメです。飛んでいる姿は時々見かけることがありますがじっくりとこぶのあるくちばしを見る機会はあまりありません。顔つきがきょとんとしているのは小さな丸い目のせいでしょうか。手の平にすっぽりと乗って可愛い姿です。陸上のツバメのように尾羽に切れ込みがあり羽根を広げると白く逆さのハの字が見えます。
 この記念撮影の後、船客待合所前の岸壁から放鳥しました。「ありがとう!元気になったよ」と言わんばかりに何度も沖港の中を旋回し、あっという間に大海原に消えてきました。これなら大丈夫!
4月27日
 「3歩進んで2歩さがる」 チータのそんな歌声が聞こえてきそうな最近の天気。今日は昨日と打って変わって早朝からバケツをひっくり返したような豪雨が続きました。昨日は南国の春を思わせるようなポカポカ陽気だったのに・・・。
 しかし、世の中悪いことばかりではありません。河口から流れ出た赤土で、まるで中国の黄河を思わせるような沖港を眺めていると何やら見慣れない風景が視界に飛び込んできました。よく見ればそれは小さな滝です。慌てて撮影しましたが、その数分後には弱くなった雨脚と共にその滝も姿を消しました。
 そういえば、以前、漁師の方から聞いたことがあります。母島の東側の断崖絶壁に大雨の時にだけ姿を見せる幻の大滝があるのだとか。勿論、船でしかその雄大な姿は拝めないそうですが、大雨の直後には滝つぼ周辺に綺麗な虹を観ることもあるそうです。
4月28日
 今日は汗ばむくらいのいい天気でした。昨日はフリースを引っ張り出してしまうくらい寒かったというのに・・・。

 長らくお待たせいたしましたが、ついに母島マップが完成いたしました!!
父島マップが出来てから遅れること2ヶ月あまり、何度も校正を重ね、納得のいくものが出来上がりました。広げても見やすい大きさで、畳めば持ち運びに便利なサイズになります。母島の属島もしっかり描かれていて、これさえあれば母島はバッチリ!!!な1枚に仕上がっています。
 ・・・しかしまだ数がありません・・・。これはサンプルとして急ぎ送ってもらったもので、残りは今印刷中です。
GWに間に合うといいのですが・・・。
4月29日
 ゴールデンウィーク直前の母島は雨模様です。霧雨のような視界の悪い中、ヨットが入ってきました。船名はMajellan Major Z 
 木製のデッキが大変素敵な55フィートのヨットです。浦賀マリーナから3名で八丈島、ベヨネーズなど小さい島を通りながら2日前に父島に入港し、今日母島にきました。
 このところヨットが立て続けに寄港しています。16日から来ている長逗留のファンタジーのオーナーが色々と面倒を見てくれています。ヨット談義に花が咲き楽しそうです。
 いい風が吹いたらセーリングにでかけましょう。
 GW中のお天気はどうでしょうか。明日は曇りで明後日からは晴れるとの予報です。
4月30日
 ”968”これおがさわら丸の乗船客数。”143”これははじま丸の乗船客数。そして、もう一つ”143”これははじま丸の乗船定員数。っと言うことで満員御礼のははじま丸に伸びたタラップには長蛇の列が続きます。お陰さまでお宿のほうも全島満室状態。内地に遅れること1日、いよいよ小笠原もGW突入です。
 斯かる状況下、実は今朝から大きな不安を抱えていました。それは父島から宿予約無しにはは丸に飛び乗ってしまう方の存在。通常ならばタラップを降りると宿の看板に吸い寄せられていくはずが、毎便必ず何人かは脇目も振らず観光協会の窓口に来られるのです。勿論、目的は宿探し。しかしGW中に限ってはどんなに頭をひねってもご希望を叶えることは不可能です。っで、その場合どうなるかと言うと、来た船でそのまま父島に戻って頂くことになります。皆さんご存知の通り、小笠原は野宿禁止なのです。嬉しいことに、今日はそんな悲しい見送りをすることもなくホッと胸を撫で下ろしましたが、これから母島訪島を計画されている皆さんも是非気を付けてくださいね。
4月20日〜