9月10日〜
9月10日
 船客待合所のウッドデッキにほったらかしにされている蘭の花がきれいに咲きました。観光協会職員が丹精込めずに咲かせたものです。もうひとつの鉢はきれいなピンクのカトレア。こちらも忘れた頃に見事な花を咲かせます。
 時々水を上げるくらいで、花が咲かなければ気づかないほどです。やはり母島の気候、気温が適しているのでしょうか。それに鉢が置かれている場所の陽のあたり具合がちょうどよいのかもしれません。
 そういえば、母島っ子達もかまわれ過ぎず、適度な保護でまっすぐに育っています。植物にとっても子供にとっても環境は大事な要素です。後はそれぞれが持っている伸びる力(生命力?)に任せればきれいに咲くのでしょう。
9月11日
 どこかの水族館かと思いきや、実は大岸壁から海を覗いた写真です。前浜の海が驚くほどの透明度で、海底の魚達がびっくりするほど良く見えました。
ハタタテダイやきれいな紫色がかったブルーのスズメダイ(?)が楽しそうに泳いでいます。ボラの群れやササヨ、六千スズメダイの子供達など、海に入らずとも海の中の風景が楽しめます。
 いつにない透明度なので岸壁の主のような村人に聞いてみました。「時々こんな日があるよ。でもはは丸が入港してきたら元に戻っちゃうよ。はは丸が2日ほど入港しないとこんなにきれいかも」
 ははじま丸が入港しないと困ってしまいますが、沖港の湾にたまっている沈殿物を何とかしたら透明度の高い海でいられそうです。ははじま丸の上からいつもハタタテダイなどが見られたら最高なのですが。
9月12日
 チトセラン、島名トラノオ、内地ではサンセベリアの名で観葉植物として有名です。一時期、マイナスイオンを放出するとの事で話題を集め、高値で取引されたようです。島にはいたるところで見られます。船客待合所にも何鉢か置いてあり、つぼみを持っています。もう2.〜3日したら線の細い白い花が咲くことでしょう。
 サンセベリアのマイナスイオン効果を考えたら、船客待合所の外のデッキではなく、中に入れなくてはいけないのでしょう。でも島中に生えているのですから島全体がマイナスイオン効果??
 言われてみれば皆、健康です。
9月13日
 若い漁師さんたちが忙しく働いています。明日の漁のため、漁具の手入れや氷の準備をしているのです。全国的に離島は過疎化が進んでいます。でも小笠原は、漁業、農業を目指す若者が島に定住しています。若い漁師さんたちも乗り子と呼ばれる修行時代を経て、自分の船を持ちキャプテンとして活躍していくのです。
 朝、5時前に出発し、帰ってくるのは5時過ぎと、12時間以上の働きですが、南の海で大きなカジキと格闘する漁師は、豪快で男の職業ナンバーワンかもしれません。今年はカジキがいつも以上に釣れているそうです。
 修行時代が終わり皆、それそれの船を持つ日も近い事でしょう。
9月14日
 先日、おがさわら丸による硫黄島3島クールーズが無事終了しました。
バードウォッチャーの方をはじめ、多くの方が参加されたようです。その硫黄島を舞台にした映画が
秋と冬に公開されます。
クリント・イーストウッド監督、製作はスティーブン・スピルバーグという超話題作です。
10月にアメリカ側から見た硫黄島を描いた『父親たちの星条旗』。12月に日本側から見た硫黄島の
『硫黄島からの手紙』が公開。
今は鳥たちの楽園にもなっているこの島、この先もそうであって欲しいこの島で、日米の激戦があり
多くの犠牲者が出たこと・・・、「世界が忘れてはいけない島がある。」この映画のコピーですが、
本当に世界中の人々に届けばよいと思います。
ささやかな希望ですが、この小笠原村硫黄島の映画を是非小笠原でも上映して欲しい・・・
と真剣に思っています。映画関係者の方、よろしくお願い致します。
9月15日
 前浜に優雅に舞い降りた白い華麗な鳥、多分コサギと思われます。
つい数日前には島の子供達が「ペンギンがいた!!」と大騒ぎになったという事件がありましたが、
もちろん母島にペンギンがいるわけもなくササゴイかゴイサギではないかと思うのですが、
真偽の程はさだかではありません。
学校のグランドにはセイタカシギが降りたったりもしています。内地では珍しくない鳥ですが、
ここでは逆に珍しい事です。ペンギン事件は謎のままですが、そろそろ渡りの季節が始まったという
事でしょうか。まだまだ暑い母島ですが、季節は確実に変化しているようです。
9月16日
 今日の母島も良い天気で、まとまった雨がしばらくない日々が続いています。
内地の秋雨も今のところは遠い場所のお話のようです。
しかし、堺ケ岳では昨日雨が降ったようです。というのは・・・
たくさんのオガサワラオカモノアラガイが見られたとの、ガイドさんの情報があったからです。
天然記念物でもあるこの陸産貝類、水に濡れたりすると体が半透明になり(殻も半透明)とても綺麗です。
ガイドさんの言葉を借りれば「くずもちのよう・・・」。
父島ではプラナリアによって、このオカモノアラガイも見られなくなりつつあるようです。残念です・・・。
(画像:「日本の天然記念物 動物編 メグロ」 小学館より)
9月17日
 昨晩少し雨が降りましたが、本日もおおむね良い天気の母島。
お日様が出ているのに、どこからともなく風で水滴が飛ばされて来ているな
と感じて空を見上げると、綺麗に虹がかかっていました。
しかも2本!! もしやいい事でも有るかも・・・などと思ってしまいました。がっ!東の方に有って、
停滞気味だった雲のかたまりが、いつの間にか熱帯低気圧に変わって西よりに進み始めている模様。
13号が本土に被害を出しているさなか、ひょっとすると小笠原にも危険が近づいているのかも・・・。
この2本の虹が悪いほうの前触れでないことを祈ります。
9月18日
 港の隅にずらっと並べられたトン袋。中身は産業廃棄物のコンクリートです。この後ろには同じ袋に入ったアルミ缶が数袋。
 母島でのゴミは、生ゴミ以外島外搬出をしています。生ゴミは堆肥にし、農家が肥料として使っています。燃えるゴミ、燃えないゴミ、リサイクルゴミも全て搬出です。アルミ缶は父島にあるリサイクルセンターで処理され、燃えるゴミも父島で処理されています。父島にはご迷惑をかけていますが母島はゴミに対して敏感なところです。島内清掃もかなりの頻度で実施されています。
 来週の24日の日曜日には、各団体が共同で北港での海岸清掃を予定しています。勿論、観光協会も実施団体のひとつです。島民と一緒に海岸を綺麗にするため汗を流しませんか。船客待合所に9時集合です。
9月19日
 「えーんや こーらっ」の元気な掛け声が海に響いています。昨日、前浜の海は大荒れで、小岸壁が波で隠れてしまうほどでした。明日の遠泳大会は中止と思っていたのですが、まだ波の消えない海で遠泳大会が開かれました。母島小学校3・4年生は1Km,、5・6年生は2Km、そして中学生は3Kmを全員元気よく泳ぎきりました。
 泳ぎながら大声でえんやこらの掛け声を掛け合っています。余裕です。島の子供達の遊び場は海です。赤ちゃんの時から海につかっているのですから達者になろうというもの。泳ぎの得意ではない転校生が来ても海で一緒に遊んでいるうちに泳げるようになります。最も学校のプール指導の功もあります。内地ではすぐに中止になってしまうプールの授業も、ここでは休みなしに近いようです。島ではまだまだ泳げます。子供達ももうしばらく海を楽しむことでしょう。