11月1日
 こんな格好で失礼しているのは、外来種のオオヒキガエル。天敵の車に轢かれてペッチャンコになり暑い日差しで干物になっています。こんな状態のものが様々な格好で道路に放置されています。この写真のものは右手を頭に当てて「どもっ!」と言っているよう。両手を上げてばんざいしているもの、お行儀よく両手で前を隠しているものなど様々な姿態の死体が、あちらこちらに・・・
 死体こそユーモラスですが、実は耳腺から非常に強い毒を出します。また、アノールトカゲ同様、小笠原固有の昆虫を捕食しています。天敵は車以外にないので数が減らず、本格的な駆除が必要とされています。
11月2日
 昨日から3日間、小笠原協会ツアーが開催され、昔住んでいたことのある方、お墓参りにいらっしゃった方、戦争中駐屯されていらっしゃた方などが来島されています。昨日は島民との交流会が開かれ懐かしい昔話に花が咲いていました。子供の頃の記憶をたどる旅としていらした方は北村に自分の家の跡を見つけて感無量だったようです。
 このツアーは、私たちもガイドも昔の話を聞く機会が持てるので楽しみにしています。ちょっとしたエピソードが実は大きな発見につながることになるかもしれません。
 夕方から雨が降って来ましたが明日はお天気なることでしょう。
明日いっぱい懐かしい旅を快適に過ごしていただきたいと思います。
11月3日
 船客待合所の芝生に人が群がっています。何だろうと思って覗いてみると群がっているのは人だけではなく西洋ミツバチがうなりながら次から次へと集まって来るではありませんか。これが分蜂というものでしょうか。鉄でできた、しかも錆びている錨に巣を作ろうとしているとはどういう訳でしょう。皆、どうなることかと見ています。この後、10分ほどしたらすっかり蜂の塊りになっていました。
 観光協会には時々皆さんに食べていただくためにバナナをつるしていますが、そのうち蜂蜜の提供もできるかもしれません。
 などと思っていたら、先ほど島の養蜂家が蜂箱を持って来てくれました。誘導し、移動させてくれるそうです。子供達や観光客の方々が刺されたら大変ですものね。
11月4日
 南崎のノネコ対策に大変力になっていただいている東京獣医師会が、「小笠原の希少動物を守るー飼育動物や人間との共存を目指してー」というテーマのシンポジウムを開催します。小笠原には地球上でここだけにしか棲息しない希少な野鳥がいます。しかし人間が持ち込んだ多くの外来種により危機的状況に置かれています。中でも飼い猫の野生化は大きな問題となっています。希少動物も飼育動物も人間も共存できる地域社会を目指して行政、民間が一緒に活動をはじめました。このシンポジウムでは、沖縄、對馬の事例も紹介されます。参加費無料です。関心のある方は是非ご出席ください。
 日時  12月17日(日)午後1時30分〜5時
 場所  東京大学農学部弥生講堂・一条ホール
11月5日
 夏に立て続けに来た台風で、船客待合所裏のタコノキが何本か倒れ、巨大ポトスやモモタマナの葉も全て枯れてしまいました。やっと復活し、黄緑色の葉をつけ始めています。足元を見るとモモタマナの新芽が元気よく生えてきていました。
 台風の後、真っ先に芽を出すのはギンネム、アカギ、シマグワの侵略的外来種です。やはり生命力にあふれ、強く、適応力が違います。外来種、移入種と言われていますが、復活力の強さを目の当たりにするとなんだか感心してしまったりもします。
がんばれ!固有種たち!
11月7日
 日の入りが早くなって夕方の4時45分には日が沈んでしまうようになりました。きれいな夕焼けをお伝えしたいと思っているのですがあっという間に日が沈んでしまいなかなか写真が撮れません。青い色を残している空を背景にピンク色の雲が浮かんでいる様は息を呑むほどの美しさです。夕日そのものより夕日色に焼けた雲のほうが数倍ロマンティックなので是非画像でお送りしたいと思います。が・・・上手く撮れるかどうかの保障はありません。見に来ていただくのが一番でしょうか。
11月8日
 11月も半ばになろうと言うのに南の島ではメロンが収穫されています。サンライズメロンという品種で、母島では昔から作られている、果肉が黄色いメロンです。よく熟れたものは甘く、良い香りがします。お隣にあるのはドラゴンフルーツ。一夜限りに美しい花を咲かせることで有名な月下美人の親戚筋にあたります。赤い皮に覆われている果肉は透明感のある白さで、細かな黒い種がゴマのように散りばめられています。食感は梨のよう。
 まだまだ母島の夏は続いているようです。
11月9日
 昨日に続き“南国の果物シリーズ!”以前一度紹介しましたが、ジャックフルーツです。
こちらはちゃんと熟した実です。写真は非常においしそうですが、匂いはあの“フルーツの
王様”ドリアンのようです。ドリアンほど強烈な匂いではありませんが、一晩観光協会の
冷蔵庫に入れておいただけで、部屋には匂いが充満してしまいました。味の方はなんとも
表現しにくいのですが、甘いことは確かです。曖昧な表現しかできなくて申し訳ないの
ですが、「なんとも言いようがない味なんだな」とお察し下さい。観光客の方々にお出し
しようかと思いましたが、切っているそばから小バエがたかって来るので、今回は遠慮
させて頂きました。また機会がありましたらお出ししますが、好き嫌いがはっきり分かれる
のではないかと思われます・・・。
11月1日〜